新築の戸建てを建てて、エアコン工事に来た業者がドリルで穴を開けたとき"ガリッ"と嫌な音がした——意外とそういう業者、多いんです。家の骨組みである筋交いや柱に穴を開けてしまう事故は、福岡の新築戸建てでも珍しい話ではありません。しかも厄介なのは、業者がスリーブという筒で穴を塞いでしまうので、エアコンが付いてしまうとお客様にはまず分からないこと。今日は、なぜそれが起きるのか、どう防ぐのか、現場目線でお話しします。
新築〜築浅の戸建てでエアコンを増設するとき、業者が 筋交いや柱を傷つけてしまう事故 が起きています。厄介なのは スリーブという筒で穴を隠される ので、 10年後の買い替え時に別の業者が外して初めて発覚 し、結局泣き寝入りになるパターン。「図面を見せて」と言える業者を選ぶのが家の骨組みを守る一番の防衛策です。
1新築・築浅戸建てに増設したい、家の中の構造って大丈夫?
「新築の戸建てを建てて、最初はエアコンを2台だけ取り付けてもらった。住んでみると、もう1台増設したくなって…」——こんなご相談、本当に多いんです。築浅の戸建てから「暑くなる前に追加で取り付けたい」というご依頼もよくいただきます。
多くの方は「新築だし簡単に付くだろう」と思って量販店や引越し業者経由で工事を頼みます。ところが実は、新築〜築浅戸建てへの増設こそ、トラブルが起きやすいパターンの一つなんです。
戸建ての壁の中には、屋根や2階の重さを支える 柱 と、地震や強風で家がゆがまないようにする 筋交い(すじかい) と呼ばれる斜めの板が入っています。エアコンの穴を開ける位置によっては、この大事な構造材に当たってしまう可能性があるんです。
2「筋交い」「柱」って何ですか?家の骨組みの基本
「筋交い(すじかい)」と聞いてもピンと来ない方も多いと思います。簡単に言うと、家の壁の中に入っている 斜めの板 のことです。柱と柱の間に「✕」や「ノ」の形で入っていて、地震や強風で家がぐらつかないように支える役目をしています。柱の方は、家の重さを上から下に伝える 縦の太い木材。これも壁の中に隠れています。
エアコンを取り付けるには、室内機からホースを通すために壁に直径6〜8cmほどの穴を開ける必要があります。この穴あけ位置に筋交いや柱があると当たってしまう——これが事故の正体です。
筋交いが1本切れただけで家がすぐに崩れるわけではありません。ただ、 地震が起きたときの粘り強さが落ちる という重大な問題があります。家を建てるときには、地震の力に耐えるために必要な筋交いの量と配置がきっちり計算されているので、勝手に切ってよいものではないんです。
3スリーブで隠してしまう手口|10年後に発覚し泣き寝入りに
「ドリルで穴を開けてみたら筋交いに当たっちゃった」——本来なら業者はその時点で工事を中断し、お客様に「ここは構造材に当たります、別の位置で開けさせてもらえませんか」と相談すべきです。
ところが、悪い業者はそうしません。当たった筋交いをそのまま ドリルで切ってしまう、もしくは無理に貫通させる。そして開けた穴に 「スリーブ」と呼ばれる筒状のパイプカバー を差し込んで、外側から見えなくしてしまいます。エアコン本体も付いてしまうと、お客様の目には「無事に取り付け終了」の状態。壁の中で何が起きたかは、ぱっと見では分かりません。
エアコンは大体10年くらい付けっぱなしのご家庭がほとんどなので、悪い業者は「10年バレなければ大丈夫」と高をくくっている節があります。事故が表に出るのは、 買い替えのときに別の業者が古いエアコンを外して初めて「あれ、筋交い切れてる…」と気付く ケース。
でもその時点では最初の業者は連絡が取れなくなっていたり、10年前のことだから言いづらかったりで、 結局お客様が泣き寝入りになるケースが本当に多い んです。これが、こういう事故が表に出にくい一番の理由でもあります。
私たちもエアコンの取り替え工事で他社さんの古い穴を見て「あ、これダメなやつだ…」と思うことが、実際に年に何件かあります。
4中抜き構造で時間が削られる|だから図面確認をはしょる
「なぜそんな手抜き工事をする業者がいるんですか?」と思いますよね。実はこの問題には 業界の構造的な事情 があります。
量販店・引越し業者・管理会社が「エアコン取り付けます」と看板を出していても、現場に来るのは 下請けの工事業者 です。お客様が払った工事費から、間に立つ会社が 手数料(マージン) を抜いていく構造で、現場業者に渡る金額はかなり薄くなる。結果、現場業者は 1日に何件も回らないと採算が合わない 状況に追い込まれます。1件あたりにかけられる時間は数十分〜1時間程度。
ところが、新築〜築浅の戸建てで本当に正しく工事するには、ハウスメーカーや工務店に図面(家の壁の中の構造が書かれた書類)を見せてもらって、筋交いや柱の位置を確認する 作業が必要で、これだけで30分〜1時間ほどかかります。だから急いでいる業者は 図面確認をはしょって、いきなり穴を開け始めてしまう——そして事故が起きるわけです(背景には中抜き構造の根深い問題があります)。
業者さん個人が悪意を持ってやっているケースは、実はそんなに多くありません。中抜き構造の中で 急いで台数こなさないと食べていけない仕組み にハマってしまっているんです。だからこそ、お客様の側から「ちゃんと確認してくれる業者」を選ぶ目を持つことが大事になります。
5家の骨組みを守る業者選び|3つのチェックポイント
新築〜築浅の戸建てでエアコンを増設するとき、家の骨組みを守るために、お客様が業者を選ぶときに見るべきポイントが3つあります。
- 「図面(建築図・構造図)を見せてもらえますか」と言ってくれる業者を選ぶ。これが何より大事です
- 工事当日、いきなり穴を開けず 壁の中をスコープ等で確認する手間をかける業者を選ぶ。「念のため」とひと手間かける業者は安心です
- 当日工事ではなく、後日改めて取り付けに来る業者を選ぶ。当日工事は時間に追われてはしょりやすい構造になっています
これは強めに言わせてもらうと、新築〜築浅の戸建てなのに 図面確認を一切しないで工事に入る業者は、怪しいと判断してOKです。家の骨組みを守る最低限の手間を惜しむ業者ということなので、別の業者を当たった方が結果的に安心です。
6工事中の異音と対処|エアソリの体制
もう工事を頼んでしまった、これから当日工事を控えている、という方のために、工事中に「これは怪しい」と感じる異音とその意味 もお伝えしておきます。
| 異音・状態 | 何が起きている可能性があるか |
|---|---|
| 「ガリッ」という金属音 | ドリルが筋交いの中の金属釘や、構造材そのものに当たっている可能性 |
| 「ドンッ」という重い音 | 工具を落としたか、もしくは時間がかかっていて柱を抜こうと無理している可能性 |
| 穴あけが極端に時間が長い(10分以上) | 通常の穴あけは数分。長すぎる場合は構造材に当たって悪戦苦闘しているか、無理に貫通させようとしている可能性 |
もしこういう兆候があったら、業者に 「いま何が起きていますか?壁の中の構造材に当たっていませんか?」と直接聞いて構いません。ちゃんとした業者なら正直に答えてくれます。
エアソリでは、新築〜築浅の戸建ての増設工事の場合、事前にハウスメーカーや工務店から建築図面を見せていただいて、筋交い・柱の位置を確認した上で穴あけ位置を決めます。 お客様のご希望があれば、工事中の様子を写真に記録してお渡しすることも可能です(後日「ちゃんと取り付けてもらえた証拠」として残せます)。
ハウスメーカーで建てた家でも 建物本体の保証とエアコン工事は別物 です。別業者にセカンドオピニオンを頼んでも建物保証に影響することはほぼありません(不安な場合はハウスメーカーにご確認を)。むしろ「図面を見て筋交いを避けて穴を開ける業者」に頼んだ方が、家の骨組みを守る意味では安心です。
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新築・築浅戸建ての増設、
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「新築でエアコンを増設したい」「築浅の戸建てだけど図面確認してくれる業者を探している」「以前の工事が不安なのでセカンドオピニオンを聞きたい」みたいな、ふんわりしたご相談で大丈夫です。
福岡の現場で15年やってきた感覚で、家の骨組みを守る取り付けを心がけています。第二種電気工事士資格保有のスタッフが、現地調査から責任を持って対応します。
年中無休 8:00〜20:00 | 福岡全域対応
ご希望に応じて、工事中の写真記録もご相談いただけます
よくある質問
はい、新築〜築浅戸建てのエアコン増設で筋交いや柱を傷つけた事例は、福岡でも珍しくありません。特に当日工事・下請け丸投げの業者で起きやすいです。「図面を見せて」と言える業者を選ぶのが防衛策です。
残念ながら素人目では厳しいです。実は10年後の買い替え時に別の業者が外して初めて気付く事例もあります。気になる場合は、私たちのような業者にエアコンを一度外してもらって壁の内部を確認することは可能です。
異音と長時間の穴あけは、構造材に当たっている可能性のサインです。その場で「壁の中の構造材に当たっていませんか?」と業者に直接聞いて構いません。すでに工事が終わっている場合は、別の業者にエアコンを一度外してもらって壁内を確認するのが安全です。
ハウスメーカーの建物保証は、エアコンを「どこで購入・取り付けしたか」で保証元が変わります。建物保証の確認は必要ですが、エアコン工事自体はセカンドオピニオンとして別業者に頼むのは全然アリ です。むしろ「図面を見せて」と言える業者の方が、家の骨組みを守る意味では安心。エアソリでも図面確認、ご希望に応じて写真記録に対応しています。
