エアコンの除湿には 『弱冷房除湿』 と 『再熱除湿』 の2種類があります。弱冷房除湿は 弱い冷房で除湿するモード(電気代は安いが寒い)、再熱除湿は 除湿しながらお部屋の温度を下げない高機能な除湿モード(快適だが電気代は冷房より高い)。福岡の梅雨は湿度80%超えの日もあるので、再熱除湿対応モデルがあるとぐっと快適に過ごせます。安い機種は弱冷房除湿しかないことが多いので、購入前に確認してください。
1『除湿』『ドライ』が寒く感じる理由
「梅雨時は除湿にすればいいって聞いたから、ドライボタン押したのに寒い…」という経験、ありませんか?
これ、実は機種のせいなんです。古いエアコンや安いモデルについている「除湿(ドライ)」は、ほとんどが 弱冷房除湿 という仕組み。要するに 弱い冷房 なので、肌寒くなって当たり前なんです。
除湿のしくみ:水滴を作って湿気を抜く
エアコンが湿気を取るしくみは、ちょっと面白いです。冷たいグラスにお茶を注ぐと、グラスの外側に水滴がつきますよね。あれと同じことを、エアコンの中でやっているんです。
- エアコン内部の冷たい部分(熱交換器)に湿った空気を当てる
- 空気中の水分が水滴になってくっつく
- 水滴は外に排水される(ドレンホースから出る水)
- 残った乾いた空気が部屋に戻ってくる
ただ、この方法だと 空気を冷やす過程で湿気を取っている ので、戻ってくる空気が冷たい。だから除湿モードにすると寒く感じるわけです。
そこで賢いメーカーが考えたのが 再熱除湿 という仕組み。これがあると、寒くならずに除湿だけできるようになります。
2弱冷房除湿と再熱除湿、何が違う?
弱冷房除湿:弱い冷房で除湿するモード(電気代は安いが寒い)
古いエアコンや、いまでも安いグレードのエアコンに搭載されているのがこちら。
- 仕組み:弱い冷房を動かして、ついでに湿気も取る
- 電気代:冷房より 少し安い
- 体感:部屋が冷えるので肌寒くなりがち
- 梅雨時:気温が高めの日(25度以上)なら快適
再熱除湿:除湿しながらお部屋の温度を下げない高機能な除湿モード(快適だが電気代は冷房より高い)
新しい機種・上位グレードに搭載されているのがこちら。各メーカーで名前が違って、「さらら除湿(ダイキン)」「カラッと除湿(パナソニック)」「ハイブリッド除湿(三菱)」などと呼ばれます。
- 仕組み:いったん空気を冷やして湿気を取った後、もう一度温め直して部屋に戻す
- 電気代:冷房の 1.2〜1.5倍
- 体感:寒くならず、湿度だけ下がる
- 梅雨時:気温が低めの日(20〜23度)でも快適に使える
再熱除湿は 「冷やす」と「温め直す」を同時にやっている ので、電気代が冷房より高くなります。そのぶん肌寒さがなく、梅雨時の長時間運転に向いています。
3自分の機種がどちらか調べる方法
「うちのエアコンはどっちなんだろう?」と気になりますよね。調べ方は意外と簡単です。
方法① リモコンの除湿ボタンの名前を見る
リモコンに次のような名前が書いてあれば、再熱除湿対応です。
- 「さらら除湿」(ダイキン)
- 「カラッと除湿」(パナソニック)
- 「ハイブリッド除湿」「再熱除湿」(三菱電機)
- 「快適除湿」「うるおい除湿」(東芝・日立)
- 「3モード除湿」(富士通ゼネラル)
逆に、ただ「ドライ」「除湿」とだけ書いてあって、温度設定ができない機種は 弱冷房除湿 の可能性が高いです。
方法② 説明書やメーカーサイトで型番を検索
本体右下のシールに型番が書いてあるので(例:AN22XXX-W)、メーカーサイトで型番を検索すると、再熱除湿対応かどうか確認できます。
方法③ 価格帯で目安をつける
ざっくりですが、本体価格が 10万円以上 のグレードなら再熱除湿対応のことが多いです。5万円以下の最安モデル はほぼ弱冷房除湿だけ。エアコン購入時に「梅雨時の除湿が大事」というお宅は、グレード選びで再熱除湿の有無を要チェックです。
4電気代と快適性のトレードオフ
「結局どっちがいいの?」というご質問にお答えします。電気代と快適性で、こんなトレードオフになります。
3つのモードを電気代順に並べると
ざっくり、安い順から並べるとこんな感じ。
- ① 弱冷房除湿:いちばん安いが肌寒い
- ② 冷房:標準。気温が高ければこれでOK
- ③ 再熱除湿:冷房の1.2〜1.5倍だが、寒くならずに除湿だけできる
梅雨時の福岡で、気温は高くないけど湿度がぐっと高い日。たとえば気温24度・湿度80%の朝。冷房をつけると寒すぎるし、弱冷房除湿でも肌寒い。こういう時に 再熱除湿が真価を発揮 します。
電気代は確かに上がりますが、湿度が下がれば カビ・ダニの発生もぐっと減ります。アレルギー持ちのお宅、洗濯物を部屋干しするお宅、赤ちゃんがいるお宅などは、月1,000円の電気代で快適と健康を買うイメージで使うのがおすすめ。
5福岡の梅雨におすすめの運転モード
福岡の梅雨は本州でもトップクラスに長く、6月から7月中旬まで2ヶ月近くダラダラ続きます。湿度80%超えの日もザラ。場面別のおすすめをまとめます。
気温25度以上+湿度70%以上の蒸し暑い日
冷房モードで設定28度+風量自動。これが王道。湿度も自然に下がります。
気温20〜24度+湿度80%以上の肌寒くてジメジメの日
再熱除湿が最強。設定温度を25度くらいにしておけば、寒くならずに湿度だけ下がります。再熱除湿がなければ、冷房を28〜29度(高め設定)にするか、サーキュレーターと併用して空気を回すのがおすすめ。
洗濯物の部屋干しを早く乾かしたい日
除湿モード+サーキュレーターを洗濯物に直接当てる。湿度が50%まで下がれば、外干しと同じくらい早く乾きます。
夜寝るときの梅雨対策
再熱除湿で湿度50%キープ+設定25〜26度。これだと寝苦しくならずに朝までぐっすり。冷房だと寒すぎる、何もしないとジメジメで寝苦しい、という梅雨夜にぴったりです。
除湿性能で機種選びに迷ったら、
お気軽にご相談ください
「うちのエアコン、除湿が古いタイプみたいで梅雨が辛い」「次は再熱除湿対応で選びたい」というご相談、現場でよくお聞きします。
福岡の現場で15年やってきた感覚で、お住まいに合う除湿性能の選び方をお伝えします。
年中無休 8:00〜20:00 | 福岡全域対応
現場の状況を確認のうえ、正確なお見積もりをご案内します
❓ よくある質問
弱冷房除湿は弱い冷房で部屋の湿度を下げる方式で、電気代が安い代わりに部屋が寒くなります。再熱除湿は除湿しながら部屋の温度を下げない高機能な方式で、快適だが電気代は冷房より高くなります。梅雨時で寒くしたくないお宅は再熱除湿が便利です。
リモコンに『さらら除湿』『カラッと除湿』『再熱除湿』などの名前があれば再熱除湿対応です。説明書に『湿度を下げて温度を保つ』と書かれているケースも対応機種です。普通の『ドライ』『除湿』しかなければ弱冷房除湿の可能性が高いです。
弱冷房除湿は冷房より安いケースが多いです。再熱除湿は冷房より電気代が高くなります。再熱除湿は『湿度を下げる』と『温度を保つ』を同時にやる仕組みなので、冷房の1.2〜1.5倍の電気代がかかると考えてください。
リビングなど広い部屋ならエアコンの除湿、押し入れや脱衣所など狭い空間なら除湿機が向いています。エアコンの除湿は冷たい空気を作る仕組みなので肌寒くなりがち。再熱除湿対応のエアコンがあれば、梅雨時はそれが最強です。
エアコンの除湿で湿度を50%以下に下げ、サーキュレーターで洗濯物に風を当てると一気に乾きます。福岡の梅雨は湿度80%超えの日もあるので、自然乾燥は厳しい。再熱除湿対応モデルなら寒くならず長時間運転しても快適です。
