冬の暖房で寒く感じる原因は、ほとんどが 風向き・湿度・空気の流れ の3つで解決します。①風向きを下向き(足元向き)にする、②加湿器で湿度を50%にする、③サーキュレーターで天井の暖気を下に降ろす——この3つで体感が 2〜3度暖かく 変わります。設定温度を上げるのは最後の手段。それでも寒い場合は、外気温が低すぎる(霜取り運転が頻発する)か、お部屋に対してエアコンの能力が小さい可能性があります。
1暖房で寒く感じる5つの原因
「暖房つけてるのに寒い」と感じるとき、原因はだいたいこの5つのどれかです。
① 暖かい空気が天井にたまっている
これがいちばん多い原因。暖かい空気は軽くて、自然に天井へ上がっていきます。部屋全体が暖まる前に、天井近くだけが暑くなって、足元はずっと寒いまま。設定温度を上げても、温度計はちゃんと「暖かい」と判断しているので、エアコンは弱運転に入ってしまうんです。
② 湿度が低くて体感が冷えている
冬は乾燥します。湿度が30%を切るような部屋だと、肌から水分がどんどん奪われて、それが冷えにつながります。気温が同じでも、湿度40%と50%では体感が2〜3度違うほど。
③ 風向きが上向きのまま
夏のクセで風向きが上向きになっていると、暖かい空気がますます天井へ送り込まれて、足元に届きません。冬は風向きを「下向き」に切り替えるだけで、体感が一気に変わります。
④ 外が寒すぎて霜取り運転が頻発している
外気温が5度を切ると、エアコンの室外機(家の外にある大きい機械)に霜がつきやすくなります。霜がつくと熱を集める力が落ちるので、10分ほど暖房を止めて霜を溶かす動作が入ります。これが 霜取り運転。福岡でも氷点下の朝はこれが頻発します。
⑤ お部屋に対してエアコンの能力が小さい
意外と見落とされがちですが、エアコンの畳数表記が部屋に合っていないケースもあります。たとえば 木造の14畳リビングに10畳用 をつけていると、夏は冷えるけど冬の暖房はキツイ、ということが起きます。暖房は冷房より能力が必要なので、ワンサイズ上を選ぶのがセオリーです。
- 暖かい空気が天井にたまっている
- 湿度が低くて体感が冷えている
- 風向きが上向きのまま
- 外が寒すぎて霜取り運転が頻発
- お部屋に対してエアコンの能力が小さい
2設定温度より大事な『風向き』
暖房で寒いとき、ほとんどの方がリモコンで設定温度を上げます。でも、まずやってほしいのは 風向きを下にする こと。
冬は風向きを下向き(足元向き)に
冷たい空気は重いので下に、暖かい空気は軽いので上にたまります。これは小学校で習う「対流」の話です。暖房の風向きを下にすると、暖かい空気が無理やり足元に送り込まれて、部屋全体に対流が起こる。結果として、部屋全体が均一に暖まります。
福岡の現場で15年やってきて、設定温度の話はよく聞かれますが、お客さまのリモコン設定を見ると 風向きは夏のまま上向き というケースが本当に多いです。夏に冷房で上向きにしていたのを、冬になってもそのまま使っている。風向きを下にするだけで体感2〜3度暖かく なるので、まず試してみてください。
「夏は上、冬は下」が風向きの基本。リモコンの「風向き」ボタンか「ルーバー」と書かれたボタンで切り替えできます。
自動運転の風向きにも注意
新しい機種だと、暖房時は自動で下向きにしてくれるものもあります。ただし古い機種は「自動」にしても風向きが固定されているケースがあるので、リモコンを見て手動で下向きに変えるのが確実です。
3加湿で体感温度が変わる理由
もう1つ、超効果的なのが 加湿 です。冬は空気がカラッカラに乾くので、湿度を上げるだけで体感が大きく変わります。
湿度40%以下は要注意
冬の福岡の室内は、暖房をつけると湿度が30〜40%まで下がることが珍しくありません。これだと 肌寒い・喉が痛い・風邪をひきやすい という三重苦に。
湿度を50%まで上げると、体感温度は2〜3度暖かく感じます。設定20度で湿度50%なら、設定23度で湿度30%と同じくらいの暖かさ。設定温度を3度上げるより、加湿器を1台置く方が電気代も安くて快適です。
加湿の方法
- 加湿器を1台置く(リビングなら大容量のスチーム式 or ハイブリッド式)
- 洗濯物を部屋干しする(一石二鳥の節約術)
- 濡れタオルをかけておく
- お湯を入れた鍋やマグカップを置く(簡易版)
加湿しすぎはカビの原因になるので注意
湿度60%を超えると、今度は窓の結露やカビが心配になります。湿度計を1つ買って、50%前後をキープ するのがおすすめ。スマートリモコンや最近の加湿器には湿度計付きのものも多いので、便利な道具に頼るのもアリです。
4サーキュレーターの正しい置き方
暖房の体感を変える3つ目の工夫が サーキュレーター です。扇風機より風が直線的で遠くまで届くやつ。
冬は天井に向けて置く
暖房中は、暖かい空気が天井にたまっています。サーキュレーターを 床に置いて天井に向ける と、たまった暖気を下に降ろしてくれて、部屋全体が均一に暖まります。
エアコンの真下が定位置
置く場所は、エアコンの真下か、少し離れた床。エアコンから出てくる暖かい空気を、サーキュレーターが部屋全体に押し出してくれるイメージです。
- サーキュレーターを床に置く
- 風向きを真上(天井)に向ける
- エアコンの真下、または少し離れた位置がベスト
- 強運転は不要、弱〜中で十分
福岡の冬で実感する効果
福岡の現場で15年やってきて、「サーキュレーター置いただけでこんなに変わるんですね」というご感想を本当によく聞きます。特に天井が高めのリビング、吹き抜けがあるお宅、リビング階段(リビングから2階に抜けている階段)の家では、サーキュレーターなしだと暖房がほとんど意味を成さないこともあります。
2,000〜5,000円で買えるので、暖房の効きで悩んでいる方はぜひ1台試してみてください。
5寒冷地仕様モデルが必要なケース
「風向き・加湿・サーキュレーター、全部やったのに寒い」という場合は、お部屋やエアコン本体に原因がある可能性があります。
福岡でも氷点下になる地域は要注意
福岡市内の平地はほぼ氷点下にならないので、通常モデルで十分です。でも、次のような地域は要注意:
- 糟屋郡(須恵町・宇美町・篠栗町)の山沿い
- 早良区の脊振山系周辺
- 朝倉市・八女市・うきは市など内陸部
- 古い戸建てで断熱が弱いお宅
こういう地域では、外気温が5度を切る日が多くなります。普通のエアコンだと 霜取り運転(暖房を一時停止して室外機の霜を溶かす動作) が頻発して、暖房が効かなくなりがち。
寒冷地仕様モデルとは
寒冷地仕様モデル(外気が氷点下になる地域用の特別なエアコン) なら、霜取り運転の頻度が少なく、外気が低いときでもしっかり暖房が効きます。
ダイキンの「スゴ暖」、三菱電機の「ズバ暖」、パナソニックの「フル暖」が代表的。本体価格は通常モデルより5〜10万円高くなりますが、内陸部・山沿いのお宅では 暖房の快適性がまるで違います。
外気5度以下で暖房が止まる・温風がぬるくなるのは、霜取り運転の正常動作です。10分ほどで再開するので、それまでは故障ではありません。ただし15分以上止まったまま、という場合は別の原因の可能性があるので、点検をおすすめします。
暖房が効かないときの詳しいチェック方法はこちらの記事もご覧ください。
暖房の効きで悩んだら、
お気軽にご相談ください
「いろいろやってみたけどやっぱり寒い」「うちは寒冷地仕様モデルが必要かな?」というご相談、現場でよくお聞きします。
福岡の現場で15年やってきた感覚で、お住まいに合う暖房の選び方、買い替えの判断、正直にお答えします。
年中無休 8:00〜20:00 | 福岡全域対応
現場の状況を確認のうえ、正確なお見積もりをご案内します
❓ よくある質問
暖かい空気は軽くて天井にたまる性質があるため、足元だけがいつまでも寒くなります。風向きが上向きのままだと、特に体感が寒くなります。風向きを下にし、サーキュレーターで天井の暖気を下に降ろすと一気に体感が改善します。
暖房は風向きを下向き(足元向き)にするのが基本です。設定温度を変えなくても、風向きを下げるだけで体感が2〜3度暖かくなります。冷房と逆の発想で、暖かい空気を足元へ送り届けるイメージです。
本当です。湿度が30%から50%に上がると、体感温度は2〜3度暖かく感じます。冬は乾燥して肌から水分が奪われやすく、それが冷えにつながります。加湿器で湿度を50%前後にキープすると、設定温度を上げなくても暖かく過ごせます。
エアコンは外の熱を集めて部屋に運ぶ仕組みなので、外気温が低いと熱を集めにくくなります。特に外気5度以下になると、霜取り運転(暖房を一時停止して室外機の霜を溶かす動作)が頻発し、部屋が冷えやすくなります。福岡でも氷点下の朝はこれが起きます。
福岡市内の平地なら一般的に通常モデルで十分ですが、糟屋郡の山沿い、早良区の脊振山系周辺、朝倉市など氷点下になりやすい地域は寒冷地仕様モデルがおすすめです。寒冷地仕様は外気が氷点下になる地域用の特別なエアコンで、霜取り運転の頻度が少なく、低温時の暖房力が高い設計です。
