内部クリーン機能とは、冷房・除湿のあとにエアコン内部を乾かしてカビを予防する機能です。お風呂上がりの換気扇のような役割。すでに発生したカビや臭いは取れませんが、毎回ONにしておくとカビが生えにくくなり、結果的にエアコンの寿命と臭い対策に効きます。電気代は1回1〜3円とごくわずかなので、基本は ONにしっぱなしがおすすめです。
1内部クリーン機能とは何をしているのか
エアコンを止めたあとに、しばらくゴーッと送風が続いたり、ランプが点滅していたり——これが内部クリーン機能です。
かんたんに言うと、冷房・除湿のあとにエアコンの中を乾かしてカビを防ぐ機能のこと。いわばお風呂上がりに換気扇を回すのと同じ理屈です。
どうしてエアコンの中が湿る?
冷房や除湿を使うと、エアコンの中の 熱交換器(ねつこうかんき/冷たい空気を作るアルミの板)に空気中の水分が結露します。冷たいコップの外側に水滴がつくのと同じ現象です。
運転を止めたあと、この水分がエアコンの中に残ったままだと、カビが大喜びで繁殖します。カビが生えると、次に運転したときに 酸っぱい・カビ臭い 風が出てくるわけです。
内部クリーンがやってくれること
- 運転終了後、自動で 送風+弱い暖房運転 に切り替わる
- 30〜60分ほどかけて、エアコン内部の水分を蒸発させる
- その間、機種によっては UVライトやマイナスイオンでカビ予防の処理をするものも
- 終わると自動的に電源が切れる
内部クリーンは、メーカーによって 「内部クリーン」「カラッと運転」「クリーン運転」「内部乾燥」 など呼び方が違います。働きはどれもほぼ同じです。
2効果がある汚れと効果がない汚れ
内部クリーンに対して期待しすぎると、ガッカリすることがあります。「予防」はできるけど、「治療」はできない機能だからです。
効果がある汚れ・状況
- これから生えるかもしれないカビの 予防
- 運転直後の 湿気のこもりによる軽い臭い
- 梅雨時の 結露によるジメッとした雰囲気
効果がない汚れ・状況
- すでに 黒く生えてしまったカビ
- 長年蓄積した 油汚れ・タバコのヤニ
- フィルター奥の ホコリの詰まり
- すでに発生している 強い酸っぱい臭い・カビ臭
福岡の現場で15年やってきて、こういう相談をよく受けます。「内部クリーン機能ついてるのに、エアコンが臭くなった」というケース。これはほとんどの場合、もっと前にカビが定着している状態で、内部クリーンでは追いつかなくなっているんです。
内部クリーンは「カビが生え始める前から毎日続けてこそ効く」予防機能です。何年もOFFにしていた状態から急にONにしても、すでに生えたカビは取れません。
3毎回ONにすると電気代はどれくらい増える?
「内部クリーンって、毎回ONにすると電気代がもったいないんじゃないの?」とよく心配されます。
結論は、気にするほどではありません。
1回あたりの電気代
- 1回の運転時間:30〜60分
- 消費電力:50〜100W程度(普通の冷房の1/10以下)
- 1回あたりの電気代:1〜3円
- 1日3回使っても:月90〜270円
カビが生えた時のコストと比べると…
もし内部クリーンをサボってカビが生えてしまうと、プロの分解クリーニング(カバーを外して中まで洗うおそうじ)が必要になります。費用は 1.5〜2万円。
毎回ONにして月100円使うのと、サボってカビが生えてから2万円かけるのと、どちらが得かは明白ですね。
気をつけたいこと
内部クリーン中は 弱い暖房運転になるので、夏場は部屋がムワッと暑くなることがあります。寝るときに開始すると、布団の中が蒸し暑くなって不快な場合も。寝る前ではなく、外出するタイミングや就寝の30分前に運転終了するように設定するのがおすすめです。
4カビ臭い時の応急処置と市販スプレーの落とし穴
「もうエアコンが酸っぱい臭いがして、つけるたびに不快」という状態になっているお宅も多いです。応急処置と、絶対やってはいけないこと、それぞれお伝えします。
応急処置:送風運転+窓開け換気
軽度の臭いなら、送風運転(冷房ではなく単純に風だけ出す機能)を16〜30分ほど回し、同時に窓を開けて換気してください。エアコン内部が乾燥すると、軽いカビなら活動が止まって臭いが和らぎます。
これでスッキリ取れる場合は、湿気がこもっていただけのケース。これからは内部クリーンを毎回ONにしておけば再発しにくくなります。
市販のエアコン洗浄スプレーは要注意
ホームセンターで売っている「エアコン洗浄スプレー」、CMでもよく見ますが、福岡の現場で15年やってきた感覚として 使わない方がいいです。理由はこちらです。
- 表面のカビは落ちても、奥のカビには届かない
- スプレーの泡が 奥に詰まって乾かなくなると、逆にカビの栄養に
- 液剤が 電気の基板にかかると故障のリスク
- すすぎが不十分だと、運転時に アレルギーの原因になる
実際、市販スプレーを使ったあとに調子が悪くなって、相談に来られるお宅、毎年何件もあります。「市販スプレーを使ったら基板が壊れた」というケースは、メーカー保証も効かなくなります。
カビが定着している場合、応急処置で取れないなら 市販スプレーに頼るより、プロの分解クリーニングを呼んだ方が安全で確実です。
5プロの分解クリーニングを呼ぶべきサイン
内部クリーンや応急処置では追いつかない、こんなサインが出たらプロのおそうじを呼ぶタイミングです。
こんな状態は分解クリーニング
- 運転を始めた瞬間に 強い酸っぱい・カビ臭いが出る
- 風が出てくる場所の奥に 黒い点々が見える
- 送風運転+換気をしても臭いが取れない
- 使っていると くしゃみ・鼻水・目のかゆみが出るようになった
- 使い始めて 3年以上、一度もプロのおそうじをしていない
分解クリーニングってどんなおそうじ?
プロの分解クリーニングは、カバーを外して中までしっかり洗うおそうじのこと。専用の高圧洗浄機と薬剤を使って、家庭の道具では届かない奥の熱交換器・ファンを根こそぎきれいにします。
所要時間は1.5〜2.5時間、料金は1.2〜2万円が相場(自動お掃除機能つきは1.5〜2倍)。終わったあとは、エアコンの臭いと効きが新品レベルに戻ります。
古いエアコンの場合、クリーニング費用と買い替え費用を比べて、買い替えの方がお得なケースもあります。福岡の現場で15年やってきた感覚で、その時々の状況に合わせて正直にお伝えしますので、迷ったらご相談ください。
エアコンの臭い・カビが気になったら
お気軽にご相談ください
「市販スプレーを使うか迷っている」「分解クリーニングと買い替え、どっちが得?」というふんわりしたご相談で大丈夫です。
福岡の現場で15年やってきた感覚で、機種の状態を見て、いちばん損しない選択をご提案します。
年中無休 8:00〜20:00 | 福岡全域対応
現場の状況を確認のうえ、正確なお見積もりをご案内します
❓ よくある質問
冷房や除湿のあとに、エアコン内部にできた結露(水のしずく)を送風と弱い暖房で乾かす機能です。エアコンの中を乾燥させてカビが生えにくい環境を作るのが目的で、いわばお風呂上がりの換気扇のような役割です。
1回あたり1〜3円ほどで、ほぼ気にならないレベルです。1日3回使っても月100円程度。カビが発生してプロのクリーニングを呼ぶ費用(1.5〜2万円)と比べれば、毎回ONにしておく方が圧倒的にお得です。
取れません。内部クリーンはあくまで予防機能で、すでに生えてしまったカビには効果がありません。風が出てくる場所の奥に黒い点々(カビ)が見える、酸っぱい臭いが取れない、という状態になったらプロの分解クリーニング(カバーを外して中まで洗うおそうじ)が必要です。
内部を乾かすために、弱い暖房運転をするためです。30〜40分ほど続くことがあり、夏場は部屋がムワッと暑くなるのが嫌だという声もあります。気になる場合は、寝る前や外出前に運転終了するように設定するのがおすすめです。
16〜30分の送風運転+窓開け換気が応急処置として有効です。送風運転で内部が乾き、軽い臭いなら和らぎます。ただし、これでも臭いが取れない場合は、すでにカビが定着しているサインなので、市販のスプレーは使わずプロの分解クリーニングをおすすめします。
