台風前は 室外機の固定確認・周りの物の片付け・布カバーの取り外し の3点を必ず。台風後は 飛来物・配管のずれ・浸水跡 をチェックして、水につかった室外機は絶対に通電しない でください。福岡の現場では、毎年9〜10月に「台風後からエアコンが冷えない」というお問い合わせが集中します。違和感を感じたら、使い続けるより早めの点検が安全です。
1なぜ福岡の台風はエアコンに厳しいのか
福岡は、毎年のように台風が直撃するエリアです。九州の北部に位置するので、九州の南から上陸した台風が 勢力を保ったまま通過する ことが多く、風の強さは関東・関西と比べてもかなり厳しい部類に入ります。
家の外に置いてあるあの大きな機械(室外機)にとって、台風はまさに最大の敵。横殴りの雨と猛烈な風で、毎年のように 「室外機が倒れた」「カバーが飛んだ」「冠水して動かなくなった」 というトラブルが発生します。
現場で15年やってきて、台風後の点検依頼は 9月後半〜10月に集中します。台風が過ぎた直後より、その後にエアコンを使い始めて「なんか効きが悪い…」と気づく方が多いんですよね。
台風シーズンが来る 8月までに点検を済ませておく のが理想です。台風直前は依頼が殺到して、対応できないことも多いです。
2台風前にやっておくべき室外機の準備3つ
「台風が来る前に、室外機ってどうすればいいの?」とよく聞かれます。ご家庭でできる対策は、大きく3つです。
① 室外機の固定をチェックする
ベランダや庭に置かれている室外機は、地面に直接置いているか、室外機を地面以外に置くための台(防振ゴム+金具)の上に載っていることが多いです。
このとき確認したいのが、固定金具のボルトがしっかり締まっているか。雨ざらしで何年も経っていると、ボルトがサビついてゆるんでくることがあります。手で押してぐらつくようなら、台風前に増し締めか交換が必要です。
2階の屋根置き・壁掛けタイプの室外機は、ご家庭での確認は難しいので、専門業者に固定具の状態を見てもらうのが安全です。
② 室外機の周りを片付ける
ベランダや庭にある 植木鉢・物置・自転車・洗濯バサミ・サンダルなど、軽いものは台風で吹き飛びます。これが室外機にぶつかると、外装がへこむどころか、配管が折れて冷媒が漏れることもあります。
- 植木鉢・プランターは室内か倉庫に取り込む
- 自転車はチェーンで固定するか倒しておく
- 物置の中身が軽い場合は、扉が開かないようにロープで縛る
- 洗濯物・サンダルなど軽いものは室内へ
③ 布製の室外機カバーは外す
「夏の直射日光対策で室外機カバーをつけている」というお宅、けっこう多いです。でも、布製のカバーは台風前に必ず外してください。風で吹き飛んで、ご近所さんの窓ガラスや車に当たると大変です。
固定具つきのしっかりしたカバーでも、強風時は外す方が安全。室外機本体の固定の方が、優先順位はずっと上です。
「室外機にビニール袋をかぶせる」「養生テープで吸気口を塞ぐ」はNG。風で吹き飛ぶ+運転後に過熱してエアコン本体が壊れます。
3台風後にチェックする5つのポイント
台風が過ぎ去ったら、エアコンを動かす前に 外回りを目で見て確認 しましょう。これだけで、トラブルの大半は防げます。
① 室外機が傾いていないか
強風で室外機が動いてしまうことがあります。地面に置いているタイプは、明らかに傾いている なら要注意。中の冷媒(熱を運ぶ液体ガス)の流れが悪くなって、効きが悪くなることがあります。
② 配管・配管カバーがずれていないか
配管を隠している白いカバー(化粧カバー)が、外れてぶら下がっていることがあります。中の配管が直接風雨にさらされると、断熱材が劣化してジワジワ効きが悪くなる原因に。
③ 飛来物が当たっていないか
- 室外機の表面に へこみ・キズ がないか
- ファンの中に 葉っぱ・枝・ビニール が挟まっていないか
- 配管に 飛来物がぶつかった跡 がないか
④ 浸水・冠水していないか
これがいちばん大事。室外機の下半分まで水につかった形跡がないか確認してください。泥や砂が付着していたら、確実に水が来ています。
⑤ 試運転で異音・異臭がしないか
外回りに問題がなければ、10分ほど冷房で試運転してください。「ガラガラ」「キュルキュル」「焦げ臭い」などがしたら、すぐに止めて点検依頼を。
「効きが悪い」と感じてから1〜2週間使い続けると、コンプレッサー(中で空気を圧縮する心臓部)に余計な負担がかかって、修理代が一気に高くなります。違和感を感じたら早めの点検が結局お得です。
4浸水・冠水した室外機を絶対に通電してはいけない理由
これは強くお伝えしたいんですが、水につかった室外機の電源を入れるのは、本当に危険です。
「乾いてるから大丈夫でしょ」と思って通電してしまう方が時々いるんですが、外側が乾いていても、内部の基板(電気の脳みそ)に塩分や泥が残っている ことがあります。スイッチを入れた瞬間にショート(電気が暴走)して、最悪の場合は 発火します。
浸水したら、まずやること
- 家の ブレーカーを落とす(エアコン専用回路でOK)
- 絶対に電源を入れない・コンセントも抜かない(濡れた手で抜くのは感電のリスク)
- 専門業者に 点検と内部洗浄 を依頼する
- 火災保険を契約している場合、申請に備えて 被害状況の写真を撮っておく
「動くかどうか試してみよう」が一番危険。コンプレッサー破損なら修理10〜15万円ですが、火災になれば家ごと燃えます。少しでも水につかった可能性があるなら、点検が終わるまで使わないでください。
マンション上階でも油断しない
「うちは2階だから浸水は関係ない」と思いがちですが、横殴りの雨で吸気口から水が入ることもあります。台風後に「変な臭いがする」「動きがおかしい」と感じたら、階数に関係なく一度プロの目で見てもらうのが安心です。
5点検と修理、買い替えの判断基準
台風後にトラブルが起きたとき、「修理で済むのか」「買い替えた方がいいのか」迷いますよね。判断のポイントを整理します。
修理で済むケース
- 使い始めて 10年未満 の機種
- 固定金具・配管カバーの破損だけで、本体は動いている
- 飛来物で外装が少しへこんだ程度
- 配管断熱材がはがれた程度(巻き直しで対応可能)
買い替えを検討した方がいいケース
- 使い始めて 10年以上 経っている機種
- 浸水・冠水して内部基板までダメージがある
- コンプレッサーから異音がする
- 修理見積もりが 10万円を超える
10年以上の機種は、修理代を払っても 翌年また別のところが壊れるパターンが多いです。同じくらいのお金を出すなら、省エネ性能の高い新機種に替えた方が、年間の電気代まで含めて結局おトクになることが多いんです。
福岡の台風被害については、こちらの記事も参考にしてください。
台風後の点検も、
まずはお気軽にご相談ください
「台風のあと効きが悪い気がする」「室外機が傾いていないか見てほしい」というご相談で大丈夫です。
福岡の現場で15年やってきた感覚で、点検が必要なケース・そのまま様子見でいいケースを正直にお答えします。
年中無休 8:00〜20:00 | 福岡全域対応
現場の状況を確認のうえ、正確なお見積もりをご案内します
❓ よくある質問
ベランダや屋上に置かれている室外機は、置き台に金具で固定されているか確認してください。ボルトが錆びている・ぐらつくなら台風前に増し締めか交換を。屋根置き・壁掛けは個人での対応が難しいので、専門業者に固定具の状態を見てもらうのが安全です。
絶対に通電しないでください。乾燥して見えても、内部の基板に塩分や泥が残っていると、スイッチを入れた瞬間にショートして発火することがあります。冠水・浸水した室外機はブレーカーを落とし、専門業者に点検を依頼してください。
室外機の周りに飛来物(看板の破片・植木鉢・落ち葉)がないか、配管カバーが外れていないか、室外機が傾いていないかを確認してください。配管がぶつかって冷媒が漏れているケースもあります。設定温度にしてもまったく冷えない・暖まらない場合は早めに点検を依頼してください。
福岡では9月後半から10月にかけて点検依頼が集中します。台風が通り過ぎた直後より、その後にエアコンを使い始めて「効きが悪い」と気づく10月の問い合わせが多いです。台風シーズン前の8月までに、室外機の固定や周辺の片付けを済ませておくのがおすすめです。
夏の直射日光対策にはなりますが、台風対策としてはむしろ風で吹き飛ぶリスクがあります。布製のカバーは台風前に必ず外してください。固定具つきのしっかりしたカバーでも、強風時は外す方が安全です。室外機本体の固定の方が優先順位は高いです。
